はんだ

はんだと南極探検家

久々にはんだの話。 共晶はんだはほぼほぼ錫(すず)で出来ているのは以前の記事でも紹介したが、この錫、じつは低温に弱い。とは言っても極低温の状態が長時間続いてでの話だが。このことが南極探検家5人を遭難に追い込んだ事例がある。 1912年、イギリスの探…

鉛フリーはんだ

先日共晶はんだの記事を書いたが、今日は鉛フリーはんだのことを書く。 鉛フリーはんだは、言ってみれば「はんだ界の救世主」だ。共晶はんだは人間の体に有害だとされている鉛を含んでいる。鉛中毒がどういったものかははっきりとはわからなくてもなまりが体…

ビニール電線のはんだ付け

仕事の中ではんだ付けとして1番多くやるのがビニール電線の「ひっかけからげはんだ付け」である。 ラグ板と呼ばれる端子、もしくはヒューズなどの電気部品にビニール電線をはんだで接続する。その時、接続する側の端子に穴が開いている場合、その穴にビニー…

共晶はんだとは

学生の頃は、はんだの種類など全く気にしていなかった。ただ付けばいいと…。 ただ社会人になってから「共晶はんだ」と「鉛フリーはんだ」を使い分けるようになった。というか、使い分けないと大変なことになる。 共晶はんだは鉛とすずの合金でできている。そ…

はんだは鉄板には付かない

われわれは通常、基盤に電気部品をさしてそのリードを基盤にハンダ付けする。その場合材質は主に銅(Cu)同士の接合だ。しかし鉄板にハンダ付けしようと思ってもうまくできない。 一般に、電子機器を扱う製造現場では作業者が自身の動作によって発生した静電気…

コテ先の洗浄について

手はんだをする場合、はんだコテ先を適宜洗浄する必要がある。洗浄といっても水洗いするわけではなく、コテ先が汚れてきたらはんだとともにぬぐい取る(?)ようにしてきれいにする。 洗浄の仕方も様々。私が知っているのは以下の3パターンだ。 ①水を含ませたス…

糸はんだ

手はんだする際に使う材料として、糸はんだがある。コテ先同様、糸はんだもはんだ付け対象により選定する必要がある。とは言ってもうちで持っているのは糸はんだの径が2種類程度(φ1.0mm、φ0.6mmだったかな?)。たくさんはんだを供給したいときは大きい方を使…

はんだについて

昨日に引き続き、はんだについて書く。はんだと言うと、中学生以来触ったこともないという人もいるだろう。自分は工科系の大学を卒業し、メーカーに就職。あまり深くは学んでこなかったものの、薄く長く付き合っている。仕事上でも要所要所で出てくるものの…

はんだ付け

はんだ付けについて勉強中。昨日の夜、私のゴールデンタイム(22:00〜)、図書館から借りてきたはんだの本を読む。糸はんだは直接コテに触れるとフラックスが蒸発するらしい。何故だろう…