糸はんだ

手はんだする際に使う材料として、糸はんだがある。コテ先同様、糸はんだもはんだ付け対象により選定する必要がある。とは言ってもうちで持っているのは糸はんだの径が2種類程度(φ1.0mm、φ0.6mmだったかな?)。たくさんはんだを供給したいときは大きい方を使う。特に基準はなく作業者判断だ。ていうかその場にあるなしで大抵決まる。

はんだの仕上がりに大きな影響を及ぼすコテ先温度、熱量だが、太い糸はんだを使用すると熱量を奪われると聞いたことがある。基板ランド側に熱を奪われはんだ仕上がりが悪くなる経験は何度もしてきているが、糸はんだに取られる感覚はあまりない。φ1.0くらいなら平気なのかもしれない。

最近読んだ本の中に、糸はんだの供給位置、角度についての記載があった。C面コテを母材に対し斜めに当て、母材とコテ先の間に糸はんだを供給する。この時、糸はんだはコテ先に直接当ててはいけないらしい。直接当てると糸はんだ内のフラックスが蒸発しはんだの仕上がりが悪くなる。コテ先に糸はんだを直接当ててはいけないんだな。今まで普通にやってた。その昔、先輩からの指導もそうだった気が…。ただ、たまにはんだ付けをしていて、コテ先に糸はんだを勢いよく供給すると、はんだが飛散して周辺に小さい玉となって付着する。それがはんだボールと呼ばれるものだが、恐らくフラックス蒸発時に小さな爆発が起こるのだろう。手に飛散したこともあり、すごく熱かった。