手はんだ付け

製品試作の段階はもちろん、量産段階になっても、手はんだ付けをする機会は多い。

学生の頃ははんだコテから出ているケーブルをコンセントに挿すだけの簡易的なコテを使っていた。要はコテの先端がただ単に熱くなってくれればいいだけであった(今思えば有り得ない…)。しかし企業に就職してからは、コテ+コントローラーが必須でありコテ先端の温度管理は当たり前、始業点検では漏れ電流も測定する。

正直漏れ電流とはよくわかってないのだが、静電気対策の類?なのかなと思っている。自分に帯電している電気によりはんだ付けしている電気部品の破損を防ぐためと思う。 手はんだは難しい。はんだ付け対象によってコテ、温度の選定、コテの当て方にも様々ある。対象にもよるが、コテ先を当てる時間の目安は3秒だ。だが、よほどランドが小さいかディスクリート部品じゃないと3秒は無理だ。 大抵は時間は気にせずコテ先をあてまくっている。最近は鉛フリーはんだを使用することが多い。鉛フリーはそもそも見た目が悪い(共晶はんだに比べると光沢がない)。その上融点が高く、長くコテ先を当てていると焦げが目立ってくる。試作品をはんだ付けしているときなどはワーク数が限られている為、この「焦げ品」を使用せざるを得ない。試作だからいいか、という気持ちになる。